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バフェットから学ぶ長期投資の考え方!-格言や名言を紹介-

投資

ウォーレン・バフェットと言えば、投資の神様と言われる超有名な投資家ですね。

投資が初心者の方でも、一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

今回は、バフェットが代表を務める投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の年次報告書に記載された、バフェットから投資家宛てへの手紙をまとめた、「バフェットからの手紙(第8版)」を読みました。

この本には、バフェットの投資に対する考え方・企業経営の理念などが書かれており、人としても投資をする者としても参考になることばかりです。

今回は、この本を元に、投資に関して参考になるバフェットの考え方を紹介します。

バフェットの投資スタイル

バフェットの投資スタイルは、いわゆる長期投資・バリュー投資です。

バリュー投資
  • 株価が企業の現在価値や利益水準に照らして割安なものを買い付ける投資手法

そして、バフェットは、「卓越したビジネスについては、その株価に関わらず一切売るつもりがない。」と述べているように、基本的には長期に保有するスタイルを取っています。

バフェットは、この投資手法によって、1960年代から2018年までの約50年間で、約10,900倍という驚異的なリターンの成果を上げました。

この投資スタイルを支えるバフェットの考え方をいくつか紹介します。

バフェットの5つの考え方

投資とは富を生み出すもの

バフェットは、投資について確固たる信念を持っています。

バフェットは、投資は将来にわたって富を生み出すものと考えています。

農場や不動産や企業などの生産的な資産を所有すれば、それがたくさんの富を生み出します。つまり、それは所有者の多くは報われることになります。そのために必要なのは、時間の経過と冷静な心と十分な分散と取引数と手数料を最小限に抑えることです。

バフェットからの手紙 第1章ガバナンス

つまり、投資対象となるのは、企業・不動産など何であれ、それ自体が持続的に将来にわたって富や利益を生み出していくものに限るということです。

したがって、

投資をするときは、資産の将来の生産性に注目します。

バフェットからの手紙 第2章投資

と、バフェットは言っており、その例えとして、農地のどちらを買うかと言われたときに農地であると述べています。

金は、将来価値が上がったとしても、それ自体が何かを生み出すことはありません。

しかし、農地であれば、トウモロコシ・小麦・綿などの作物の生産が続き、乳牛を飼えば毎年牛乳を摂れるので、将来にわたって利益や富を得ることができると考えています。

つまり、バフェットは、持続的に将来にわたって富を得られ続け、成長し続けられるものを投資対象にしています。

投資対象は生産性・ローコストなもの

2つ目に、投資対象となるものについて、

私自身が好んでいるものは、…企業や農場や不動産などといった生産性がある資産です。これらの資産は、インフレの時期に購買力が維持できるだけの生産力がありながら、新たな資本投資は最低限しか必要としないことが理想的です。

農場や不動産やコカ・コーラやIBM…のような多くの企業はこれら二つの基準にかなっています。

バフェットからの手紙 第4章選択肢

と述べています。

つまり、

理想的な投資対象
  • その資産自体が富や利益を生み出すような生産力がある
  • 新しい資本投資が不要である

ものをバフェットは選んでいます。

資産が利益を生み出すことについてはすでに述べました。

新しい資本投資が不要であるというのは、新たな設備投資なしに企業活動ができるということです。

企業が経済活動をするために莫大な資本投資が必要な場合には、せっかく稼いだ利益がコストに消えてしまいますが、資本投資が不要であれば、買収やそのほか利益につながる企業活動に効率的に繋げられます。

例えば、バフェットが投資をしているコカ・コーラシーズキャンディーズなどは、すでに資本投資は終わっていて、ビジネスモデルが出来上がっており、かつ、その製品は人々に広く根付いて愛されているので、将来にわたって利益が持続的に生じると考えられますね。

配当は資産形成に非効率である

バフェットは、自身の投資会社が投資家に分配する配当を無配当にしています。

配当金には所得税が課税されるので、実際に受け取れる配当額は、配当額から税額を引いた分になります。

したがって、基本的には、配当は再投資に回して長期に複利運用をした方が、効率よく資産形成を行えるということです。

バフェットは、配当金を都度受け取るよりも、再投資をして企業の成長資金にした方が、将来的に投資家の利益になると考えています。

株を買う時は会社を所有するつもりで買う

バフェットは、株を買う時には会社を所有するつもりで買うと述べています。

つまり、

…私が株を買うときは、会社の一部分を所有するつもりで買い、会社ごと買う場合と同じような分析を行います。

バフェットからの手紙 第2章投資

と述べており、株を所有する際には、その企業の財政状況やビジネスモデル・経営者の人格などを調べて、自分が保有するくらいの覚悟で買うということです。

後にも述べますが、バフェットは株を長期保有するという考えなので、ずっと長く保有しても利益が上げられるのかを吟味し、そのような企業に投資します。

株は永遠に保有する

最後に、バフェットは、投資した株は基本的に永遠に保有すると述べています。

バフェットは、

その企業が満足のいく成長率で内在価値を高め続けることを望める限りは、喜んで無期限に株を保有し続けるつもりです。

バフェットからの手紙 第2章投資

と述べています。

バフェットは、基本的に株を短期で売って利益を得るという手法ではなく、長期で保有して大きな利益を得るという考え方です。

成長して利益を精算し続けられる企業を選んで投資するので、目先の株の価格変動に一喜一憂せず、自分が予測していた企業の成長が見込めなくならない限り保有し続けるということです。

バフェットから学べること

投機と投資の違いを理解する

バフェットは、投機と投資の違いを、

投機と投資
  • 投機…価格変動に注目する
  • 投資…資産の将来の利益に注目する

と説明しています。

投機と投資では投資スタンスや取るべき行動は全く異なります。

いわゆるスキャルピングといわれるような、短期売買で利益を取る投資を、バフェットは投機と呼んでいます。

このような短期売買の投資をする際には、チャート分析などテクニカル分析が必要です。

しかし、バフェットが行っている長期投資の場合には、その企業がどれだけ利益を生み出すビジネスモデルがあるのかというファンダメンタル分析が必要です。

バフェットは、将来を予測することは困難であり、株価動向や経済値動きなどを予測するのは時間の無駄だとまで言っています。むしろ、どのような経済状況下でも、人々に必要とされる企業は利益を生み続けると考えています。

インカムゲインに注目する

バフェットは、生産性のある資産を長期保有する投資スタイルです。

したがって、資産を売り買いしてその売却益で利益を得るよりも、資産をじっくりと成長させて、その資産が生み出す利益を享受する方法です。

投資の利益には、インカムゲインキャピタルゲインがありますが、

利益の種類
  • インカムゲイン…配当金や分配金など資産を保有しているだけで得られる利益
  • キャピタルゲイン…資産を売却することで得られる利益

バフェットの方法は、どちらかというとインカムゲインに注目する方法と言えますね。

一般的に、キャピタルゲインは短期間で大きな利益を得られる可能性がありますが、金融商品は想定どおりに動くことはなく、常に価格動向を追う必要があります。

一方、インカムゲインは、配当金を継続的に得られたり、成長すればさらに配当が増えたりと安定的な収入を得られるほか、価格動向を常にチェックする必要がありません。

バフェットも、金融商品の動向やそれを取り巻く環境は、誰にも予測できなく、そのような予測をするよりも、より成長性の高い企業を見極めて投資する方が、より確実的であると言っています。

ずっと保有できる企業を選ぶ

バフェットは、ずっと企業を保有する意識で株式を購入しています

つまり、その企業が将来もずっと繁栄すると予測して株式を購入するわけです。

バフェットの投資先の企業を見ると、コカ・コーラ、ハインツ、アメリカンエキスプレス…とどれも私たちになじみのある企業で、生活に密着しているものばかりです。

つまり、どの世代にわたっても必要とされている企業で、時代が変わっても成長し続けている企業であると言えます。

バフェットのように長期投資で資産を形成する場合には、長く保有し続けられる企業を選ぶのが大切です。

バフェットの考え方を新NISAに活用する

バフェットは、長期投資で莫大に資産を増やしてきた投資家です。

この投資手法は、2024年から始まった新NISAに通じるものがあります。新NISAを始めるにあたって、バフェットの考え方がどう活きるのか紹介します。

新NISAとは?

2024年1月から始まった新NISAは、

新NISA
  • 年間投資額…360万円(総非課税枠1,800万円)
    • つみたて投資枠…120万円
    • 成長投資枠…240万円
  • 保有期間…無期限

という特徴があり、なんと言っても保有期間が無期限になったのが最大のポイントです。

バフェットが長期投資でじっくりと複利効果を狙って資産を築き上げたように、保有期間が無期限になったことで、長期投資で築き上げた利益をすべて非課税で得られるのが魅力ですね。

バフェットでさえも、節税を考慮して、配当を再投資に回して複利効果を狙ったように、利益が上がるほど税額は増えていくので、節税は死活問題です。

これが、無期限に保有しても非課税になるので、活用しない手はありません。

新NISAはまさに、バフェットの考え方が活きる制度であると言えます。

基本的には長期保有する

バフェットが実践していたように、

  • 長期保有する
  • 配当は再投資する

のが基本的なスタンスになります。

複利効果は、長期間になればなるほどその成果が莫大に発揮されます

したがって、新NISAで株を購入した際には、配当を受け取るのではなく、再投資をしてなるべく長く保有するのがおすすめです。

長期に保有すればするほど利益が上がり、さらにそれが非課税になるので、できる限り長期に保有するのが基本です。

銘柄選びは長く保有できるものを選ぶ

新NISAでは、成長投資枠で日本株式や海外株式を購入することができます。

つまり、自分で長期で保有する銘柄を選ぶことができるということです。

新NISAで購入する銘柄は、バフェットの投資手法のように、長期で保有できるように、

  • 成長性のある企業
  • 長く愛される企業

を選んで投資するのが大切です。

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