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東野圭吾のおすすめ作品!感動&面白い小説を紹介!

読書

東野圭吾は、ミステリー作家として有名ですよね。

私は東野圭吾の作品が大好きで色々な作品を読んできましたが、とにかくミステリーの内容が細かくてどんどん引き寄せられる作品が多いです。

伏線や人間模様などがとても繊細に描かれていて、気付いたら読みふけってしまった…という方も多いと思います。

今回は、東野圭吾の作品のうちおすすめのものを紹介したいと思います。

大まかにジャンル別に紹介したので、参考にしてください。

ミステリー小説

夢幻花

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あらすじ

花を育てることが趣味の一人暮らしの老人が殺害された。

第一発見者の孫娘の梨乃は、庭から消えた、祖父が気にかけていた黄色い花の鉢植えが、気になり、ブログで花についての情報を集めた。

ブログと花をきっかけに知り合った大学院生の蒼汰と真相解明に乗り出す。
宿命を背負った者たちの人間ドラマが交錯する衝撃のミステリー

この小説のおすすめポイントは、

おすすめポイント
  • 伏線の回収が精巧で面白くて爽快
  • 犯人が意外な人物でどんでん返し

です。

この小説がおすすめな点は、とにかく伏線の回収が上手で爽快なところです。

東野圭吾の作品は、基本的に伏線の回収がとても丁寧な印象があり、つい夢中で読み進めてしまう作品が多いですが、この作品は特にその特徴が強いです。

小説はプロローグから始まりますが、小説を読み進めていくにつれて、プロローグの意味が解き明かされていきます。

読み進めても、なぜ?と思う人間関係や状況が多く、最初は少し読み進めるのが遅くなってしまうかもしれませんが、小説の後半から、どんどん伏線が回収されて、点と点が繋がったり、謎めいていたことが明らかになり、読むスピードが速くなっていきます。

伏線が回収される感覚が爽快なので、一気に読めてしまう作品です。

また、犯人も最後まで予想ができないので、ミステリーの解き明かしとしても面白い作品です。

沈黙のパレード

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あらすじ

数年前に行方不明になっていた女子学生が遺体となって発見された。

容疑者は、別の少女殺害事件で黙秘を貫き無罪となった男だった。この男は、今回の事件でも黙秘を貫き、証拠不十分で釈放されてしまう。

容疑者は釈放後、町のパレード当日に殺害される。
掲示の草藪・内海は、科学者の湯川とともに事件のトリックを暴く。

この小説のおすすめポイントは、

おすすめポイント
  • 黙秘という社会的な制度について考えさせられる
  • 二転三転するストーリーにドキドキする
  • トリックを考える面白さ

です。

この作品は、社会派・トリックを追いかけるミステリー性・真犯人を追うサスペンス性・物語の展開の大きさという、とてもバランスの取れた内容なので、映画化もされています

まず、トリックを考えるのが面白く、ミステリー作品としての完成度の高さに感動します。

また、ただのミステリーではなく、どんどん物語が展開していき、人間模様が丁寧に描かれているので、犯人捜しに夢中になって、一気に読み進んでしまうのも魅力的です。

そして、最後には、犯罪を黙秘することに関して考えさせられる社会派的な作品でもある点も見逃せません。

恋愛ミステリー小説

恋のゴンドラ

あらすじ

都内で働く広太は、婚約中にも関わらず、合コンで知り合った桃実とスノボ旅行へ行くことに。
しかし、同棲中の婚約者とゴンドラで同乗してしまった。
真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込んだ愛想劇が繰り広げられる。

この小説のおすすめポイントは、

おすすめポイント
  • 人間模様に厚みがあって面白い
  • 短編小説がつながる爽快さが気持ちいい
  • 最後のどんでん返し

です。

この小説は、東野圭吾の作品には珍しい恋愛ミステリー小説です。

婚約者がいる広太が、婚約中にもかかわらず行った合コンで知り合った桃実とスノボ旅行に行ったことを皮切りに、広太・桃実・婚約者の関係がどのようになっていくのかについて、生々しい人間模様が丁寧に描かれながら進んで行きます。

登場人物の人間模様を描く短編小説がいくつか続き、最後にその小説が繋がっていく爽快感がたまりません。

また、最終的な結末に驚きのどんでん返しがあり、ジェットコースターに乗っているような感覚を味わえるのが魅力的な作品です。

社会派ミステリー小説

プラチナデータ

あらすじ

国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システムの開発者が殺された。

科捜研職員の神楽龍平はシステムを使って犯人を突き詰めようとするが、判定結果は彼が犯人だった。革命的システムの謎のプログラムとその事件の真相とは?

この小説のおすすめポイントは、

おすすめポイント
  • 国家の陰謀が迫るドキドキ感
  • 最後まで題名の意味が分からないミステリアス感

です。

この小説は、国家の陰謀とそれに巻き込まれる主人公というスケールの大きいストーリーが魅力的な作品です。

国家警察が国民の遺伝子情報システムを扱って犯罪を抑止するという社会問題を扱っており、自分にも無関係とは思えない話題に感じてしまうので、物語に入り込んでしまう感覚がありました。

国家の陰謀が最後まで分からずハラハラドキドキすると同時に、最後に本のタイトルの意味が分かったときの爽快感がたまりません。

国家の陰謀というスケールの大きな話が進む一方で、家族を亡くして感情を失い、データや数字のみにしか興味がない主人公が、人々との関わり合いの中で感情や人間味を取り戻していく過程も細かく描かれているので、ハートフルで落ち着きます。

スケールの大きい話を読みたい方は、ぜひおすすめな一冊です。

白鳥とコウモリ

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あらすじ

2017年11月に港区海岸に停車してあって車内で、正義感の強い弁護士の遺体が発見された。

被害者に生前電話を掛けた、愛知県に住む男が突然自供したことから、警察は彼を逮捕して解決したかと思えた。

しかし、事件は、1984年に愛知県で起きた事件と関連しており、被疑者の息子と被害者の娘が事件の真相と真犯人を解決していくというミステリー小説。

この小説のおすすめポイントは、

おすすめポイント
  • 被害者家族と被疑者家族の感情や立場の対比描写
  • 最後の立場の逆転劇

です。

東野圭吾さんの作家40周年を記念して出版された長編小説なので、ボリューミーで分厚い本ですが、他の作品と同様、どんどん読み進めてしまうような止まらない小説です。

この小説は、ネタバレになってしまいますが、被疑者家族と被害者家族の立場が最後で大逆転するところが大きな読みどころになっています。

被害者家族はもちろんのこと、被疑者家族もSNSや報道によるバッシングなどの面で辛い思いをしており、社会的制裁を受けています。

この作品では、被害者家族と被疑者家族の双方の悲しみや辛さをわかりやすく対比して大きく描いています。

だからこそ、最後に被害者家族として過ごしていた家族が一変して被疑者家族になるときに、両者の立場の差が浮き彫りになって見えてくる仕掛けになっています。

タイトルが「白鳥とコウモリ」になっていますが、同じ鳥でも「白い白鳥(光)」と「黒いコウモリ(影)」という対局が入れ替わることを表しており、言い得て妙という感じです。

東野圭吾さんの作品なので、もちろんミステリーの仕掛けのエッセンスや人間模様や人間感情の繊細な描写がたくさんあり、悪人は必ずしも悪人ではない点や、人間の弱さなども細かく描かれているのは読みごたえがあります。

この本を読むと、犯罪事件の裏には被害者と被疑者の両方の家族が存在していて、そこには事件とはまた別の「事件やドラマ」が起こっていることを感じます。

また、被疑者家族へのバッシングや時効、えん罪など様々な社会課題について触れられていてテーマになっているので、現在の司法制度について考えさせられる一冊になっています。

SF系小説

ラプラスの魔女

あらすじ

ある地方の温泉地で硫化水素中毒による死亡事故が発生した。

地球科学の研究者(青江)が警察の依頼で事故現場に赴くと、ひとりで青年の行方を追う若い女性の姿があった。

そして2か月後、遠く離れた別の温泉地でも硫化水素中毒事故が起こる。

ふたりの被害者に共通点はあるのか。調査のために青江が事故現場を訪れると、そこにも例の彼女がいた。

困惑する青江の前で、彼女は次々と不思議な力を発揮し始める。

この小説のおすすめポイントは、

おすすめポイント
  • SF的な謎解きにわくわくする
  • 場面がころころ変わるので没頭できる
  • これまでの東野圭吾作品と違うテイスト

という点です。

東野圭吾さんの作家30周年を記念して出版された長編小説で、他の東野圭吾さんの作品とは少しテイストが違うと感じました。

東野圭吾さんの作品は、人間模様×科学ミステリー×サスペンスのバランスがよくて、特に人間描写が細かく描かれているのが多い気がします。

しかし、この作品は、SF的な空想科学ミステリーの要素が強くて、この謎解きが前面に出ている印象です。

題名にもある「ラプラスの魔女」の「ラプラス」とは、

フランス人数学者のピエール=シモン・ラプラスが提唱した概念で、「ある時点の力学的・物理学的な状態を完全に把握・解析する能力を持てば、未来の状態を確定的に知り得る」ということ

で、つまり、超能力を持っている状態のことです。

この小説は、主人公の女性が超能力を持っていて、超能力で事件が解決していく物語です。

東野圭吾さんの作品は、科学的な巧妙なトリックを解き明かす爽快さが1つの特徴で魅力的だったので、この小説を読み始めた時は、正直「う…っ」という拒絶反応みたいなのがありました(私はSFや非論理的な小説が苦手…)。

しかし、読み進めると、ラプラスについて丁寧に説明していたり、人間模様を細かく描いていたりするので、非日常的な内容を題材にしながら、しっかりと地に足の着いた設定になっているので、SF系が苦手な方でも十分に楽しめる内容でした。

逆に、ここまで空想科学ミステリーを軸にしているのに、実際的なサスペンス作品に仕上げるのはさすがな…と脱帽します。

また、登場人物が割と多く出てきて、物語の始めでは、それぞれの人物が別々の場面に登場するので、描写する場面や時間が頻繁にころころと変わります。

したがって、しっかりと集中して読まないと付いていけなくなってしまうので、物語に没頭して読みふけってしまう仕掛けもあるのが魅力です。

SFが苦手だな…という方には、あえて是非読んでみてほしい作品です。

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