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読書感想文!東野圭吾「恋のゴンドラ」が描くゲレンデの恋模様

読書

東野圭吾さんの小説の「恋のゴンドラ」を読みました。

東野圭吾さんの小説と言えばミステリーなので、いつ事件が起きるのか…とはらはらしていましたが、事件は起きず、ドキドキする恋物語でした。

今回は、「恋のゴンドラ」についてネタバレにならない程度に感想を書きたいと思います。

あらすじ

「恋のゴンドラ」は、大人の恋愛ミステリー小説です。

東野圭吾さんの作品と言えば、殺人事件・事件解決のトリックというイメージですが、この小説は、スリリングなラブコメです。

都内で働く広太は、合コンで知り合った桃実とスノボ旅行へ。
ところがゴンドラに同乗してきた女性グループの一人は、なんと同棲中の婚約者だった。
ゴーグルとマスクで顔を隠し、果たして山頂までバレずに済むのか。
やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく。

引用元:実業之日本社HP

殺人事件は起きないものの、展開の速さや登場人物の恋愛の愛想劇はスリリングでハラハラしますよ。

「恋のゴンドラ」の感想文

厚みのある人間模様が面白い

この小説には、男女8人が登場します。

男女8人の恋愛模様が描かれるので、人間模様が厚みがあって飽きません。

よくある恋愛小説の男女2人がメインというわけではなく、登場人物の皆の恋愛模様が描かれるので、単調さがなくてどんどん読み進めてしまいます。

こういう男の人いるよね…と共感しながらも、物語の予想できないミステリーを楽しめる作品です。

繋がる面白さが快感

この小説は、7つの短編から構成されています。

それぞれの短編の登場人物が異なり、それぞれの人物同士の複雑な恋模様が描かれています。

独立した短編のようで、すべてつながっているので、最後は長編小説として楽しめるのが魅力です。

東野圭吾さんの作品は、伏線が多くて回収するのがとても楽しいと思いますが、まさにその醍醐味をたくさん味わえる作品です。

短編を1つにつなげられる東野圭吾さんはさすがだな…と思います。

テンポが速くてサクサク読める

東野圭吾さんの小説らしく、テンポが速く進みます。

また、コメディ要素も多くてくすっと笑ってしまう描写も多かったり、難しい専門用語などがなく、どこか共感したり身近な感覚を覚えるので、サクサクと読み進められます。

特に、さきに述べたように、1つ1つの短編が短くて、それがつながる快感を味わえるので、気付いたら一気読みしてしまう小説です。

さすがのどんでん返しがある

ただの恋愛小説で終わらないのが東野圭吾さんの作品だなという印象でした。

短編小説でさまざまな恋愛物語が展開されており、それぞれの短編の中でも起承転結があってスピード感がありますが、最後に大どんでん返しがあります。

他のミステリー小説のように、物語の構成を裏切らない東野圭吾さんがさすがだなと思いました。

男性の欲望を満たす小説

男性は誰しも恋心があり、多くの女性にうつつを抜かしてしまう生き物だと思いますが、なかなかそうもできませんよね。

この物語は、結婚を約束した女性がいる男性がまだまだ遊びたい一心に、合コンで知り合った女性と泊まりで旅行に行くところから始まります。

この恋愛模様の行く末が細かく生々しく描かれるので、多くの女性と恋がしたいけどできない男性にとって、欲望を満たしてくれるような、未知なる出来事の展開が気になる物語になっています。

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