受験生がいる家庭では、夏休みや冬休みに旅行するかどうか迷いますよね。
旅行に行くと自宅にいるよりは勉強時間が少なくなってしまうので、
- 受験生は旅行に行っていいのか
- 行くとしたらどのような勉強道具を持っていけばいいのか
という不安や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、中学・高校・大学受験をすべて経験して、受験生の年に旅行をして志望校に合格した体験をもとに、受験生の旅行事情について紹介したいと思います。
この記事を読めば、受験生でも工夫次第で旅行に行って楽しみつつ勉強と両立することができます。
受験生が旅行に行くメリット・デメリット
受験生が旅行に行くべきかどうかは、受験生の勉強スタイルや過ごし方によって異なります。受験生が旅行に行くことについては、メリットとデメリットの両方があります。
受験生によっては、旅行に行くと気分転換になって勉強を頑張れたり、頭をリフレッシュできる場合もありますね。
しかし、勉強時間が減ったり、旅行先という慣れない環境に行って疲れが出た結果、体調を崩して、旅行後に病気で勉強できなくなってしまうリスクもあるので注意が必要です。
旅行に行くのが向いている受験生
メリットとデメリットを踏まえて、旅行に行くのが向いている受験生を紹介します。
特にリフレッシュが不要な人は、気分転換を目的に無理に旅行に行く必要はないです。
しかし、両親の仕事が忙しかったり単身赴任をしているなど、長期休みしか家族で会えない人などは旅行に行くのがおすすめです。
私も父が単身赴任で夏休みなどの長期休暇しか会えなかったので、受験期でも近況報告がてら家族旅行をしました。
勉強時間も大切ですが、家族との時間も同じくらいかそれ以上に大切ですね。
また、部活などで忙しくて、そもそも普段の勉強時間が限られている人は、旅行に行く時間すら確保するのが難しいと思うので、旅行に行くのはおすすめしません。
受験生におすすめの旅行
受験生におすすめの旅行を紹介します。
受験生の旅行は、疲れやケガで体調を崩さないことが最も重要です。
少しくらいの観光はしてもいいと思いますが、基本的には過度にアクティブな旅行は避けた方がいいと思います。
病気やケガをしてしまって、勉強が長期間できなくなってしまったら本末転倒ですね。
ホテルや旅館でまったり過ごす
まずは、ホテルや旅館でまったり過ごす旅行です。
例えば、露天風呂付客室や温泉が充実している旅館などに滞在すれば、リフレッシュできますし疲れて体調を崩す心配もありません。
- 温泉で疲れを癒してリフレッシュできる
- 落ち着いた客室に泊まれば滞在中に勉強ができる
また、観光やレジャーに予算をかけない分、客室などを少しグレードアップして居心地のいい部屋にすれば、滞在中に快適に勉強できる環境も整うのでおすすめです。
私も受験期の旅行は、家族で露天風呂付客室の宿に泊まって館内や部屋でゆっくり過ごしつつ、部屋で勉強時間も確保していました。
近場のラグジュアリーホテルで非日常を味わう
遠出をしたくない方は、近場のラグジュアリーホテルに滞在して非日常を味わうのもおすすめです。
受験生に遠出の旅行はさせたくないな…という人でも、近場のラグジュアリーホテルなら移動時間も少なく、リフレッシュできます。
普段よりも少しリッチな朝食やディナーを楽しみつつ、キレイなおしゃれな部屋で過ごせば、気分転換もできますね。
いざとなれば、塾の授業などにも通えるので、休みの勉強リズムを崩すことなく旅行を楽しむことができます。
アパートメントホテルで長期滞在する
受験生を連れて長期のバケーションを楽しみたい方は、アパートメントホテルでの滞在がおすすめです。
アパートメントホテルとは、
客室にキッチン・洗濯機・冷蔵庫などの家電設備が付いていて、長期滞在ができるホテル
のことです。
受験生以外のお子さんがいる家庭や、長期間バケーションをしたい方におすすめです。
アパートメントホテルなら、旅先で家のように暮らすことができるので、受験生でもしっかりと腰を据えて勉強できます。
受験生であれば、勉強時間を確保したいので、旅行期間は最大でも2泊3日が理想ですが、アパートメントホテルなら家にいるのとほぼ変わらないので、海外などで長期間過ごすことも可能ですね。
私も、受験期に父が海外赴任していてサービスアパートメントホテルに暮らしていたので、そこに引きこもって勉強していました。
息抜きに、現地で散策したり買い物をしたり、プールで泳いだりすると、ものすごくリフレッシュできましたし、根詰めて勉強してもストレスがたまらなかったのでおすすめです。
VPNを利用すれば、日本国内で開講されている授業をオンラインで視聴することもできるので、海外にいてもオンラインで勉強ができます。
受験生はあくまで勉強するのが最優先なので、滞在先で羽を伸ばしすぎずに自己管理をしっかりするように注意しましょう。
勉強に関連のある場所に行く
他にも、自分が勉強している内容に関連する場所に行くのもいいですね。
例えば社会・地理・歴史の勉強をしていて、どうしても覚えられない分野や苦手な範囲に関連のある場所に旅行に行くのがおすすめです。
私は、どうしても暗記できない地歴分野のゆかりの場所を訪れて、五感で体感して勉強したりしていました。
受験生が旅行に行ける時期や期間
受験生が旅行に行く際には、旅行に行く時期や期間に注意しましょう。
特に、冬休みなどの受験期直前は、次の理由から旅行を避けるのが賢明です。
- 寒いので体調を崩すおそれがある
- 体調を崩すと受験に支障が出る
- 受験期直前は最後の追い込み時期なので勉強に集中した方がいい
また、旅行期間は、1泊2日が理想的で長くても2泊3日くらいがちょうどいいと思います。
先ほど述べたようなアパートメントホテルなど、自宅と同じような環境で勉強ができるのであれば問題ありませんが、基本的には塾や自宅でまとまった勉強時間を確保しましょう。
旅行先に持っていく勉強道具
旅行先に勉強道具を持っていくかどうか悩むと思いますが、全く持って行かないよりも多少は持っていくことがおすすめです。
旅行中は切り替えて勉強を全くせずに楽しむことに集中した方がいいという意見もありますが、勉強は毎日継続することでリズムができるので、全く勉強しないと帰宅後に勉強のリズムが崩れてしまい本末転倒です。
旅行中のおすすめの勉強道具は、単語帳などの日課にしている教材と解くのに資料集などが不要な問題集です。
旅行日数は、多くて2泊3日だと思うので多くの量をこなすことはできないので、日々日課にしていることは引き続きやりつつ、簡単に取り組める問題集を解くのがおすすめです。
特に問題集は、調べるための資料集や他の参考書などが不要なものを選ぶと荷物が減りますし、場所を選ばずに旅行先でも手軽に取り組めるものにしましょう。
大がかりにあれもこれもと手を出すよりも、1冊を極める方が集中できます。
普段使えるおすすめの勉強グッズについては、参考記事【東大生直伝!】勉強がはかどる便利グッズの記事を参考にしてください。
受験生が旅行に行く際の注意点
受験生が旅行に行く際の注意点を3つ紹介します。
塾や講習などは休まない
1つ目は、塾や講習などの予定を変更したり休まないことです。
受験生は、志望校に合格するために勉強することが最優先なので、旅行のために塾や講習を休むのはおすすめできません。講習等はしっかり参加して勉強しつつ、予定がない日を見つけて旅行を計画しましょう。
旅行前後の切り替えをしっかりする
2つ目は、旅行前後の切り替えをしっかりすることです。
旅行前の準備や旅行後に旅行の余韻に浸って勉強がおろそかになってしまっては本末転倒です。
あくまで旅行に行く日に思いっきり集中してリフレッシュをして、旅行の前後は普段通りに勉強に取り組むよう心がけるのが大切です。
勉強時間が足りているかどうか
3つ目は、全体として勉強時間が足りているかどうかです。
最終学年のぎりぎりまで部活動に取り組んできた人は、夏休みなどの長期休暇がまとまった勉強時間を確保できる絶好の機会と言えます。
普段から勉強時間が確保できなかった人は、休みの期間に集中的に勉強をして遅れを取り戻す必要があるかもしれません。
したがって、休みの期間しか勉強時間が確保できない人は、無理に旅行に行くのではなく、自宅で勉強するのも選択肢の1つです。