休職を考えている方で、
- 休職したら終わりなのでは…
- 休職したら社会復帰できないのでは…
と不安や焦りを感じている方は多いのではないでしょうか。
私も適応障害で休職して、もう自分は終わったんじゃないか…と不安になりました。
しかし、休職してもすべてが終わった…なんてことにはなりませんでしたし、社会復帰もできました。
休職中の過ごし方を工夫することで、休職後により自分に合った充実した日々を過ごすことができます。
今回は、休職中のおすすめの過ごし方や休職のメリットについて書いていきたいと思います。
休職中に感じる不安・焦り
適応障害を発症したので休職したいと思っても、
- 休職したらクビになってしまうのかな…
- 休職したら早く復帰しないと迷惑かな…
- 休職したら昇進できないのかな…
という不安や焦りを感じて、なかなか休職に踏み切れなかったり、休職中も療養に専念できないことがあると思います。
また、休職中は給料の支払いがないので、お金の面で生活が終わった…と心配している人がいるかもしれません。
結論から言えば、そのような不安は必要ありません。
それぞれの不安に対して、どのように対処すべきかなどについて書いていきたいと思います。
休職したら終わりなのか?
休職したら終わりではありません。
私も適応障害で休職しましたが、休職したからといって自分のキャリアがそこで終わったのではなく、自分に合った生き方や働き方を考えるための有意義な時間になったと思っています。
休職中はクビにならない
基本的に、休職中はクビになることはありません。
休職制度は、就労規則で定まっている決まりなので、その制度を正しく利用している限りは解雇される可能性は低いです。
しかし、就労規則において、取得できる休職期間が決まっています。
就業規則には、休職期間が過ぎた後に復職できない場合には、退職となる旨の規定を設けていることが多いです。
したがって、休職期間を過ぎた後も復職できないときは、退職せざるを得ません。
いずれにせよ、休職期間中はクビになることはないので、安心して療養に専念しましょう。
出世に影響するかは企業による
休職をしたことを理由に、出世や昇進に影響するかどうかは正直企業によると思います。
営業実績など数字の結果が昇進に直結するような企業の場合には、休職したとしても、その後の実績によって出世や昇進が可能です。
一方、人物重視・職務態度などを人事評価で重視する場合には、その後の昇進スピードには響く可能性もあります。
しかし、人物重視の評価のために、一度休職しただけで復職しても適切に評価されないような会社で働き続けても辛くないですか?
もし、復職後に頑張ったとしても評価されないような企業であれば、休職を機に転職をするのを考えるのも選択肢の1つです。
自分に合わない会社に復職してもまた再発してしまうかもしれませんし、自分自身の体調を守れるのは自分だけです。
休職をした後でも明るく前向きに働けるように環境を選べば、モチベーション高く過ごせますね。
休職しても社会復帰は可能
休職をしても社会復帰は可能です。
休職後には、元の職場に復職・転職・新しい資格を活かしてキャリアチェンジ…など、様々な選択肢があります。
私も休職の時間を活かして、資格を取ってキャリアアップをする・自分が本当にしたい仕事や働き方を考えるなどして、休職後に転職をしました。
休職期間中は、
- 自分がどのような働き方をしたいのか
- ワークライフバランスはどうしたいか
- やりたい仕事は何か
など、転職エージェントと相談しながら考えるいい機会です。
傷病手当金でお金の不安を解消
休職中は給与の支払いがないので、お金の不安がある…という方もいますよね。
休職中は、健康保険組合から傷病手当金の支給があります。
傷病手当金は、月給の約2/3の金額が支給されるので、当面の間は生活費の心配をせずに療養できるので安心です。
傷病手当金以外にも、お金の不安を取り除く方法があるので、興味のある方はこちらの記事を参考にしてください。
休職のメリット・デメリット
休職しようか不安で迷っている方向けに、休職のメリット・デメリットを説明します。
休職のデメリット
いずれも、上記で触れたことですが、給与の支払いはないものの、傷病手当金の申請などでお金の工面はできるので、大きく心配する必要はありません。
また、昇進に影響が出たり、復職した後に職場にいづらくなるかもしれないというデメリットがあります。
休職をすると、どうしても周囲が気を使ってしまうので、なんだかやりづらいな…と感じる場面があるかもしれません。
しかし、
- 復職してやりにくいな...
- もうこの職場では頭打ちだな…
と思えば、思い切って転職しましょう。
私も転職するなんて…と考えていましたが、1つの企業に勤めあげるという時代でもないですし、転職のプロに相談すれば、いくらでも自分に合った企業は驚くほどたくさん見つかります。
ぜひ、復職後のことだけを理由に休職を思いとどまることはしないでほしいと思います。
休職するメリット
一方で、休職には、メリットがたくさんあります。
休職の最大のメリットは、仕事に追われることなく、充分な時間が確保できることです。
これまで仕事をしていたときは、自分のしたい仕事や将来のビジョンなどをゆっくりと考える時間がありませんでした。
しかし、適応障害を発症して休職したことで、
- 自分はどのような働き方・仕事が合わないのか
- どういう生き方をしたいのか
を改めて考えたり実感することができました。
まとまった時間を取ることで、自分のこれからのキャリアプラン・ライフプランを見直せたのが、自分の人生にとってとても重要な時間だったと思います。
また、合わせて、これまでできなかった趣味や旅行などをすることで、自分が本当にしたいことなどにも気付けて、有意義な時間を過ごせました。
休職のメリット・デメリットは、こちらの記事でも詳しく説明しているので参考にしてください。
不安を解消するためにできること
休職の不安を解消するために、休職中にできることを紹介します。
休職中は、充分な時間を取れるので、自分のために様々なことに費やすことができますね。
復職や社会復帰に向けて、おすすめの休職中の過ごし方を紹介します。
心身を休めて休養する
まずは、心身を十分に療養することです。
休職制度は、心身の病気を治すために休養・休息を取るために設けられた制度です。
まずは、早く元気になって仕事ができるように、心身を休めて休養をしましょう。
私は、睡眠の質を高めるために、寝具やパジャマを新調したり、バスグッズを整えてリラックスできる環境を作りました。
セルフメンテナンスをする
2つ目は、セルフメンテナンスをすることです。
日常生活でも仕事でも、生きていれば必ずストレスは生じます。
今後、ストレスとうまく付き合っていくために、多少なりともセルフメンテナンスの方法を身に着けておくと生きやすくなりますね。
趣味を通じてストレス解消をしている方が多いですが、私にはこれといった趣味がないな…という方もいると思います。
特に趣味がない方や、気軽にセルフメンテナンスできる方法が知りたいという方は、【Awarefy】というアプリを使うと、毎日の思考や感情を可視化してセルフマインドケアができます。
認知行動療法やマインドフルネスなど心理学の知見に基づく充実の機能を搭載し、
- 50万DL以上を達成
- GooglePlayBestOf2022 部門大賞受賞
しているので、ストレスと上手く付き合いながら働いている人に多く使われています。
旅行をする
3つ目は、趣味や旅行をすることです。
体調が良ければ、旅行に行くのもおすすめです。
休職中だから、家でじっとしていないといけないのかな…と考えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、休職中は、せっかく時間があるので、趣味や旅行を楽しむのもアリだと思います。
旅行をすると、非日常な時間を過ごせるので、
- リラックスできる
- 自分の生き方やライフスタイルなどを見つめ直せる
という効果があります。
私も自然豊かな場所に旅行に行って、のんびりした時間を送るなかで、どういった働き方をしたいのか・どういう人生を送りたいのかについて、冷静に自分と対話をしながら考えることができました。
運動をする
4つ目は、適度な運動をすることです。
適応障害で心身のバランスが崩れている場合には、運動するとストレスが解消できます。
ランニングやウォーキングなどの運動もいいですが、私はホットヨガがおすすめです。
ホットヨガをすると、副交感神経が刺激されるので、
があり、気持ちが落ち着いて前向きな気分になれます。
適応障害で気持ちが落ち込んだり、倦怠感があるときなどに、ホットヨガをするとストレスが解消され、清々しい気分になって、活力が湧くのがよかったです。
ホットヨガスタジオは色々ありますが、LAVAであれば、店舗数も多くて安くて通いやすいのでおすすめです。
ホットヨガのメンタルへの効果は、こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
スキルを身に付ける
5つ目は、資格やスキルを身に付けることです。
休職中は時間がたくさんあるので、キャリアアップのための勉強や新しい資格にチャレンジするのがおすすめです。
スキルアップをすれば、
- 復職後も昇進などに役立つ
- 転職に有利になる
など、資格を取れば、休職後の仕事の選択肢の幅が広がるので、ぜひチャレンジしてみてください。
雇用保険に加入していれば、教育訓練給付制度を利用してお得に資格の勉強ができます。
- 厚生労働省が指定する講座を受講して修了した場合に、受講費用が支給される制度
国からの給付金でお得に資格やスキルの勉強ができるのは、うれしいですし助かりますね。
補助額は、講座の受講費用の30%~70%なので、とても助かります。
まずは、自分が興味のある資格やスキルが対象になっているか調べてみましょう
私も、働いているときは、なかなか勉強する時間が取れませんでしたが、休職期間中に資格勉強をして資格を取得しました。
資格やスキルを取得すると、自分に自信がついて、さらに新しいことにチャレンジする気持ちがわくので、自分のキャリアに対して前向きになれるのがよかったです。
教育訓練給付金については、こちらの記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
就労移行支援制度を利用する
6つ目は、就労移行支援制度を利用することです。
就労移行支援制度とは、障害や病気のある方向けに、就職活動の支援や就職に必要な職業訓練の提供を行う行政サービスのことです。
就労移行支援制度は、サービスを提供している施設に行って支援を受けます。
就労移行支援制度では、
- 基本的なビジネススキル
- 専門WEB・ITスキル
- 就職活動サポート(企業研究・書類添削など)
など、幅広くサポートを行ってくるので、充実した支援を受けることができます。
しかも、就労移行支援制度は、行政サービスなので、
- 安い(200円~1000円程度)
- 安心
- 質が高い
のが魅力的です。
適応障害で休職している方の中で、復職が不安、再発が心配、転職できるかどうか心配…という方が多く利用しています。
個別に自分に合わせて復職の相談を親身に乗ってくれるので、就職・不安を抱えている人は通っておくと安心ですね。
就労移行支援制度の詳しい利用方法や手続き方法は、こちらのサイトで詳しく説明しています。
就労移行支援制度の内容については、こちらの記事でも説明しているので是非参考にしてください。
転職活動をする
7つ目は、転職活動をすることです。
あくまで休職期間は、心身を療養して、社会復帰のための準備をする期間です。
しかし、休職期間を過ごしているうちに、
- 職場復帰が不安だな
- 復職したくないな
と、元の職場に戻ることに抵抗を感じ始める人もいますよね。
復職が厳しいと思う場合には、転職活動をして自分に合った職場・企業を探しましょう。
自分の人生は自分しか決められません。
本格的に転職活動をすることに気が乗らない方でも、どのような企業があるのか、自分に合う企業があるのかというリサーチを始めるだけでも視野が広がります。
適応障害で転職活動をする際には、
の2つの方法があります。
適応障害の再発が不安で、自分の病気に理解のある会社に勤めたい方は障害者枠(オープン就労)がいいですし、心機一転してまたキャリアを積みたい方は一般枠(クローズド就労)がいいでしょう。
適応障害で休職した際の転職活動の方法については、こちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
投資をする
最後に、投資をすることです。
これらかの時代を生き抜いていくのに、投資は不可欠です。
仕事の給料収入に加えて、投資でお金に働いてもらうことも大切です。
仕事で稼げる額には限りがありますが、投資であれば資産を増やすことができます。
また、万が一適応障害が再発して働けなくなったときに、収入源がもう一つあると安心ですね。
まだ証券口座を開設していない方は、楽天証券なら手数料無料で楽天ポイントも貯まるのでおすすめです。
休職中で時間がある際に、投資の勉強を少しずつしながら、投資信託を中心に購入してトレードをしてみましょう。
投資以外にも、休職中にできるお小遣い稼ぎの方法について、こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
無理して復帰しなくていい
復職だけが社会復帰の選択肢ではありません。
元の職場が自分に合わないと思った場合や、職場環境が変わらないと感じた場合には、退職するのも1つの選択肢になります。
退職・転職がおすすめな人
次のような人は、復職ではなく、退職や転職がおすすめです。
いわゆる、職場の人間会など職場環境が原因のストレスで休職した場合には、同じような環境に戻ると、ストレスによって症状が再発する可能性があります。
また、休職期間中に、やっぱり職場に戻りたくない…職場と連絡を取るのがストレスだな…と、職場との関わりがストレスに感じる場合には、復職しても辛いだけですね。
復職することがすべてではなく、休職期間を経て気持ちが変わった場合には、退職して転職するのも選択肢の1つです。
退職の不安を解消
退職したいと思っても、
- 給与がなくなるので不安
- 転職できるか心配
という悩みがあると思います。
退職後には、勤続年数に応じて失業保険がもらえます。
退職後も、一定期間は給付金で生活費を工面できる制度があるので、大きな不安を感じる必要はありません。
自分がどのくらい失業手当を得られるのか知りたい方は、LINE無料診断で10秒で確認できます。
職場が環境を変えてくれたり、働き方に工夫をしてくれたりと、以前と同じようなストレスがかかりにくい環境が整えられた場合には、復職してもいいかもしれません。
退職までの流れ
退職したいけど、職場に言いづらい…連絡したくない…という方は、退職代行を利用しましょう。
退職代行を利用すれば、
- 退職の意志の伝達
- 有休消化の調整
- 返却物などのやりとり
まですべて代行してくれるので、ストレスやトラブルなくすっきりと退職できます。
退職代行が気になる方は、業界最安値・法適合で安心の退職代行サービスに詳しい話を聞いてみましょう。
退職代行サービスについてもう少し調べてみたい方は、こちらの記事で詳しくまとめてあるので参考にしてください。
退職の流れについては、こちらの記事にまとめてあるので参考にしてください。